第一回
視覚に障害のある子ども
作文コンクール
自分の挑戦したことを作文にしてみよう!
第一回 視覚に障害のある 子ども作文コンクール
【募集テーマ】
サマーステップチャレンジ(この夏、私が挑戦したこと)
【募集期間】
令和2年10月31日土曜日まで
【募集対象】
視覚に障害のある小学生または中学生
【各賞の内容】
金賞、銀賞、銅賞、入賞、岩田朋之賞、その他
応募者全員に「参加者記念品」をお送りいたします。
【審査委員】
・特別審査委員 弱視アスリート(ロービジョンフットサル)岩田朋之 選手
・審査委員長古川将士(SOLUM株式会社代表取締役)
・審査委員岩田美晴(CA SOLUA代表)、竹内雄亮、細谷篤史(CA SOLUA)
【主催】SOLUM株式会社
【共催】CA SOLUA
【問い合わせ先】
〒342-0038
埼玉県吉川市美南3-23-1イオンタウン吉川美南
SOLUM子ども作文コンクール事務局
TEL 048-982-7177
【募集期間】
令和2年10月31日(土)まで
【応募方法】
以下の方法から、提出しやすい形を選んでご応募ください。
- 点字または活字(墨字)原稿の郵送
- Wordファイルのメール送信
- 電子フォーム
【原稿の文字数】
小学校低学年(1~3年生):点字32マス×48行以内、または活字800字以内。
小学校高学年(4~6年生):点字32マス×72行以内、または活字1200字以内。
中学生:点字32マス×72行以内、または活字1200字以内。
wordファイルによるお申し込みの方は下記リンクよりフェイルをダウンロードしてください
↓ソルア太郎くん・ソルア次郎くんの作文例文
(読み上げ用テキストもあります。)
⽬指せリフティング百回!
ソルア 太郎
私が今までで⼀番がんばったことはサッカーのリフティングだ。サッカーが上
⼿になりたかったし、⼩学校のときのチームでリフティング⼤会があったため、
優勝したかったからだ。最初は五回もできなかったのに今では数えられないく
らいできるようになった。このリフティングの成⻑を書こうと思う。
⼩学⼆年⽣くらいのときだろうか。ますは利き⾜である右⾜から練習した。最初
にも⾔った通り、練習を始めた当初は五回もできなかった。そんな⾃分を⾒た⽗
に「サッカーやめろ。今年中に百回できなかったらやめさせるから。」
と何度も何度も怒られた。⼤好きなサッカーをやめるのは絶対に嫌だったので
毎⽇泣きながら練習した。
そんなとき近所のリフティングがとても上⼿なお兄さんがコツを教えてくれて、
⼀回だけ蹴って⼿でとる練習をした。これはボールの中⼼を蹴れるようにする
ための練習だと⾔っていた。これを⼗回続けて落とさずにできたら今度は⼆回
蹴ってとるというようにどんどん数を増やしていった。この練習を続けていく
うちにどんどん回数が増えていって上⼿になっているのが実感できた。百回な
んて簡単にできるようになった。
ある程度右⾜でリフティングができるようになったら、今度は左⾜でもリフテ
ィンを練習した。左⾜はなかなか思った通りに動いてくれないし、ボールも思っ
たところに⾶んで⾏ってくれず「こんなに難しいなら左⾜なんて練習しなくて
いいじゃん!」と何度も思った。
しかし、私は⽣まれつきの⽬の症状によりヘディングを禁⽌とされていたため、
⽗が「ヘディングができない分左⾜を練習しなさい!」と怒るので、これまた泣
きながら練習した。
左⾜も、右⾜のときと同じ要領で練習したが、利き⾜と違って難しく、ぜんぜん
回数が伸びなかった。それでもあきらめずに練習を続け、徐々にではあるが確実
に回数は伸びていった。
このようにたくさん練習して、両⾜しっかり使えるようになってからはサッカ
ーをするのがより楽しくなった。学校の宿題なんてそっちのけで「公園に住んで
んの?」と⾔われる くらいサッカーに明け暮れた。
サッカーを始めた当初はなかなかうまくいかず、とても悔しく泣きながらやっ
ていた記憶がある。それでもサッカーから離れなかった理由はサッカーが⼤好
きだという気持ちとうまくなりたいという気持ちがあったからだろう。
この経験があったからこそ、サッカーが⼤好きな気持ちはより増したと思うし、
リフティングをがんばったおかげで⾜元の技術が向上したと思う。
また、当初は左⾜も練習する意味などまったくわからなかったが、今となっては
やっていてよかったと⼼から思う。毎⽇毎⽇練習に付き合ってくれた⽗に感謝
したい。
そしてあきらめずに挑戦し続ければ必ず成功することを⾝をもって経験してい
るので、これからも様々なことに挑戦していきたい。<1161 字>
私の挑戦はテストで百点を取ること
ソルン 次郎
⾼校⼆年⽣に進級したものの、コロナで学校に⾏けず、授業がなくなりなかなか
勉強ができる環境が整いませんでした。そんな中、緊急事態宣⾔が発令され、登
校は延期になりその代わりに「オンライン授業」が始まりました。
⾃分の学校では、先⽣が授業を録画したものをサイトに投稿してそれを⽣徒が
⾒るというスタイルでした。この⽅法のメリットは、⽣徒が好きな時に⾒れて勉
強ができること。デメリットは、分からなかった問題をすぐに先⽣に質問ができ
ないこと。⾃分は、このデメリットに苦しみました。
先⽣に質問してもいつ返信があるかわからず、その⽇のうちに返信が来ないこ
ともありました。こんな中⾃分は、勉強していて「新しい範囲を⾃⼒でやるのは
限界がある」と思いました。理解ができているのか、できていないのか試す⽅法
がなくて、疑⼼暗⻤になっていました。
緊急事態宣⾔が解除され、学校に登校できるようになったおかげで質問ができ
ないという問題は解決しました。しかし、新たな問題が起こりました。
授業⽇数の関係で、授業の進みが凄く早いことに気づきました。⿊板をノートに
写すのに時間がかかるため、ノートに書き写すだけでも精⼀杯なのに、その間に
も先⽣は、話続けるので全然授業の内容が頭に⼊ってきませんでした。
逆に先⽣の話だけを聞こうとすると⿊板を写すことが出来ないので苦労しまし
た。友達に助けを求めたりしてやっとの思いで授業をしていました。
やっていくうちに、授業についていけないと諦めかけていたのですが、友達に
「⼀緒に頑張ろう。」と⾔われてやる気がわいてきました。
それから授業後に先⽣に聞きに⾏ったり、友達と放課後にテスト⼆週間前から
毎⽇⼆時間以上⼀緒に頑張って勉強したりしました。
やっとの思いでテスト前⽇まで来たと思ったら、授業でテスト範囲が終わって
おらず、⾃宅でやる課題を渡されました。前⽇に新しい範囲を配られて「もう無
理だ。」と思いました。
ですが、これまで⼆週間⼀緒に勉強してくれた友達にまたまた励まされて、何と
か理解することが出来ました。
テスト本番になり、問題を解いていくと友達と勉強したかいもあり、ほとんどの
問題を理解することが出来ました。⾃分的にはかなりの⼿応えがありました。
しかし、テストを返されてみると、百点は⼀個もありませんでした。要所要所で
簡単なミスをしていました。テストの⾒直しをしたり、勉強の仕⽅に⼯夫ができ
ていれば無くせたミスばかりでした。でも今までのテストの中で最⾼得点を取
る事が出来ました。
今までのテストとは違う環境でやらないといけず⾊々と⼤変な思いをしながら
勉強していました。また、⽬標の百点を取る事は、出来ませんでした。ですが、
今までの最⾼得点を取る事ができて達成感はあります。次回のテストでは、凡ミ
スを無くせるようにもっと勉強したいです。
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